注目のキーワード

分散投資とは?メリットや知っておきたい具体的なやり方を詳しく解説

最終更新日 2023/03/07

share:

投資をする際は、1つの商品だけを選ぶのではなく、いくつかの商品に分けて投資する「分散投資」の方が、安定した資産形成のためによいとされています。しかし、分散投資のさまざまな効果や、分散投資の具体的な方法を知らないという投資家の方もいらっしゃるのではないでしょうか。


そこで今回は、分散投資の基礎知識やメリット・デメリット などについて詳しく解説します。ぜひ参考にしてください。


分散投資とは?

分散投資とは

分散投資とは、投資先や投資のタイミングを1つに限定せず、いくつかに分散させることでリスクを軽減させることを目的とした投資手法 です。


金融の世界には「卵を一つのかごに盛るな」という格言があります。「卵を1つのかごに盛っておくと、落とした時に全てが割れてダメになる。だから、いくつかのかごに分けて盛るように」という意味で、分散投資の必要性を分かりやすく説いたものです。


つまり言い換えると、「投資先を1つの商品に集中させて資金を投じると、値下がりした際に資産全体の価値が下がってしまうリスクがある。だから、いくつかの投資先に分けて分散投資するように」といった説明になります。


なお、具体的な分散の方法は、「商品の分散」「時間の分散」「地域の分散」など、大きく3つの考え方があります。 次項 で詳しく見ていきましょう。


分散投資の種類

ここでは分散投資の種類として、以下の3つの方法を解説します。

  1. 「商品の分散」
  2. 「時間の分散」
  3. 「地域の分散」


それぞれ詳しく確認していきましょう。


1.商品の分散

投資する商品を1つに絞らず、特性の異なる商品を組み合わせて投資することを「商品の分散」と言います。


異なる値動きの商品に資産を分散させることで、一方が損失を出しても、一方で利益を確保できるような体制にしておくことでリスクの軽減を図る方法です。


商品の分散の具体例としては以下のような方法が例に挙げられます。


2.時間の分散

一度にすべての資産を投資するのではなく、投資するタイミングを複数回に分けて行うことを「時間の分散」と言います。


時間分散の考え方は、投資信託の積立投資が代表例です。「価格が高いときは少ない量」を「価格が低いときは多い量」を購入することを長期間続けていくと、購入価格は平準化され、急な値下がりリスクにも強くなるというわけです。


3.地域の分散

投資先となる地域を複数に分散させることを「地域の分散」と言います。


世界中で投資商品が同じ値動きをすることはほとんどありません。そのため、国内株式と米国株式、国内債券と外国債券のように、地域を分散して投資するのは分散投資として効果的です。例えば、国内株式の1銘柄のみに投資していたケースを考えてみましょう。もし災害や景気悪化などで国内株式全体の株価が下落すると、たちまち損失のみを抱えることになります。


しかし、同時に外国の株式にも投資しておけば、国内株式の損失分を利益でカバーできる可能性が高まります。


分散投資のメリット

分散投資にはメリットが多くあります。具体的なメリットを確認しておきましょう。


リスク軽減になる

ここまでで解説してきたように、リスク軽減が分散投資の目的であり、最大のメリットです。


すべての投資商品がまったく同じ値動きをすることはありません。つまり、複数の投資商品に分散投資すればするほど、資産全体が値下がりするリスクを抑えることができます。


投資をする以上、思わぬトラブルやリスクを完全になくすことは不可能です。そのため、分散投資のようなリスクコントロールを行った上で、少しでも安定した運用を目指しましょう。


頻繁な値動きに左右されにくい

分散投資は基本的に「長期投資」とセットで考えられるので、頻繁な値動きに左右されないメリットがあります。


例えば、現物株式投資の場合、価格が低い時に買って、高い時に売れば利益が出ます。しかし、その投資方法では、常に変動する値動きを見ながら注文を入れるタイミングを見計らわなければいけません。


そこで、定期的に同じ銘柄を買い付けていく「時間分散投資」をすれば、投資のタイミングを考える必要はありません。日中忙しく株式市場をチェックする時間がない方や、売買中にずっと緊張を強いられるような取引を避けたい方にはメリットといえるでしょう。


分散投資のデメリット

分散投資にはメリットだけでなく、デメリットもあるので詳しく見ていきましょう。


リターンが少なくなる

分散投資の場合、1つの商品にかける金額が少なくなるため、少々の値上がりでは期待するリターンを得られにくくなくなります。また、リターンがある場合でも、1つの商品に集中投資した時より利益が少なくなるというデメリットがあります。


複数の投資商品を選ぶことが大変

複数の投資商品に投資をするのであれば、各商品の特徴を押さえる必要があります。証券会社や運営会社等のホームページで商品の特徴を確認し、自分の投資方針に合ったものを選ばなければなりません。


分散投資のポートフォリオを組むためには、ある程度の時間や手間がかかることを覚悟しておきましょう。


初心者におすすめの分散投資の方法は?

初心者におすすめの分散投資の方法

分散投資をしたいけれど「商品を複数選ぶのが難しい」、「分散投資する資金がない」と悩んでいる方も多いでしょう。そういった初心者の方におすすめの商品や投資方法を紹介します。


商品を選ぶのが難しい:「投資信託」を運用する

投資信託は、複数の銘柄が1つにパッケージされている投資商品です。銘柄選びから運用まで、すべてファンドマネージャーが担うため、投資初心者にもおすすめの投資商品です。「世界の成長株」や「再生エネルギー関連銘柄」など、テーマごとにセットされているので、あとは好みの商品を選んで投資するだけで完結する手軽な投資方法です。


分散投資できるほど資金がない:まずは「少額投資」から始める

分散投資するためには「まとまった資金が必要」なので、自分は分散投資ができないと考えている人もいるでしょう。しかし最近では、少額でも投資を始めやすい環境が整ってきており、投資資金が少ない人でも比較的分散投資を始めやすいといえます。


最低投資資金は購入する商品にもよりますが、株式投資であれば数万円~数十万円、債券であれば1万円、投資信託であれば数千円から購入できる商品があります。まずは小さなお金で投資に慣れたいと考える方にも、少額での分散投資はおすすめできる方法です。


分散投資でリスクを抑えながら資産運用しよう

今回は、分散投資の基礎知識やメリット・デメリット を解説しました。


投資先を分ける、買い付ける回数を分けるなどの投資方法は分散投資と呼ばれます。値下がりリスクへの対応や買付価格の平準化ができるため、人気の投資方法です。分散投資は一括投資よりコストがかからない点も魅力といってもよいでしょう。


しかし、分散投資には注意点もあります。分散投資には、値下がりリスクに強いというメリットがありますが、一方で投資という性質上、絶対に損がないというわけではありません。そのため、リスクも把握した上で投資しましょう。

share:

記事を書いた人 田尻 宏子
2級ファイナンシャル・プランニング技能士・証券外務員第一種資格保有。証券会社、生命保険会社など複数の金融機関勤務後、2016年にライターとして活動開始。現在は「分かりにくいことを分かりやすくお伝えする」をモットーに、株式などの投資関連から、保険や家計管理まで幅広く金融関連記事を執筆中。
記事を書いた人 田尻 宏子
2級ファイナンシャル・プランニング技能士・証券外務員第一種資格保有。証券会社、生命保険会社など複数の金融機関勤務後、2016年にライターとして活動開始。現在は「分かりにくいことを分かりやすくお伝えする」をモットーに、株式などの投資関連から、保険や家計管理まで幅広く金融関連記事を執筆中。
こちらの記事もおすすめ
注目の投資

不動産クラウドファンディングとソーシャルレンディングの違い

2023/08/14
#用語解説
注目の投資

不動産クラウドファンディングとは?仕組みやメリット・デメリットを詳しく解説

2023/08/03
#用語解説
注目の投資

鉄道ファンドとは?事例をもとにメリット・デメリットを解説

2023/07/04
#用語解説
投資

不動産クラウドファンディングの分配金とは?仕組みや受け取り方法を詳しく解説

2023/07/03
#少額投資 #用語解説
投資

不動産クラウドファンディングで確定申告が必要なケースは?判断基準や節税方法を紹介

2023/06/30
#少額投資
投資

不動産クラウドファンディングの優先劣後方式とは?仕組みやメリット・注意点を詳しく解説

2023/06/26
#用語解説 #リスクマネジメント
お問い合わせ